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思いたったことを書き留めておく酔っ払い備忘録


by coolkite

民間ならいいのか?

当方、決して官支持というわけではない。


官はダメ、という主張は、感覚的には理解できる。

しかし、だからといって、民間ならいい、ということにはならない、と思うが。

脱線事故のJR西、民間だ。
ミス続発のJAL、民間だ。
甲子園の駒大苫小牧、民間だ。

しかし、問題は、組織文化によるところが大きく、
いままで、官の弊害といわれていた内容と重なる部分が大きいのではないか。

民間になれば画期的に変わる、と思われている大きな部分が
実は、あまり変わらない、ということになるかもしれない。

民間だって、えらいさんの多くは、自分の定年退職までの間が
最高のパフォーマンスになるよう、業務を遂行している。
その後のことは、知らないよー、がほとんどのように感じる。
これって、今、まさに、官で問題になっていることですよね。

民間だって、天下りはありますよ。
幹部の天下り先を確保するのが、えらいさんの重要な役割なわけだ。
国民やマスコミの関心がないから、官より、自由自在にやれる。

また、例えば、ある会社の中で、
法令や社会的責任の要求にこたえるため、いろいろな手続をつくる。
普段はトラブルがないため、こうした手続きは非常にジャマになる。
したがって、こうした手続きを主幹する部門はなんとなく、
会社が前に進むことを妨害する部門のように捉えられたりする。
そして余剰感ももたれる。

しかし、イザ、トラブル・不都合が発生となると、
今度は、そういう手続き主幹部門の管理責任、ということになる。

これは、国のなかの、民間と官の構図と、基本的には同じものだと思う。

官に何をさせるか、という設計図が、結局は出来ていないのだ。


民間企業は基本的には目標がはっきりしている。利益追求だ。
法や社会的責任は、最小限クリアすればよい。

国の場合もそれでいいか?活性化されればいいか?
国の場合は、目的が国民の福祉、活性化はその一部の目標だから、
オペレーションは民間より、大変だ。

目的の定め方と、その部分であるいろいろな目標の優先づけが
できていないのだ。


当方、決して官支持というわけではない。
by coolkite | 2005-08-28 16:07 | 社会